Windows 10におけるWSL2を用いたUbuntu 20.04 LTS環境の構築
- はじめに
- 参考
- Powershellの実行方法
- WSLのインストールとUbuntuのインストール
- 日本語環境を整える
- Linuxのインストール先の変更(必要に応じて)
- WSL1からWSL2への移行(必要に応じて)
- WSL2 + Docker(必要に応じて)
- WSL + Ruby on Rails(必要に応じて)
- Ubuntu 20.04 LTSへのインストールメモ
- WSL上にインストールしたLinuxのバックアップ
- トラブルシューティング(困った時の対応)
- 戻る
はじめに_
本ページでは、以下の環境でWindows 10のWindows Subsystem for Linux バージョン2 (WSL2)にUbuntuを用いてLinux環境を構築する手順を記載する。
- Windows 10 バージョン 2004 以降 (ビルド 19041 以降)
(上記のバージョン前の設定方法はこちら→Windows 10での古いWSLの設定方法)
Windowsのバージョンの調べ方は以下の手順で調べることができる。
- 「スタート」にアイコンを合わせ、右クリックし「ファイル名を指定して実行」をクリックする。
- 半角文字で winver と入力してEnterキーを押す。
- 新しく開いたウィンドウにバージョン情報が記載されている。
予想しないトラブルを避けるためにWindows Updateで最新のバージョンにしておくこと。
参考_
Powershellの実行方法_
WSLのインストールではPowershellというWindows 10のアプリケーションを用いる。このアプリケーションの起動方法は以下の通り。
- 「スタート」にアイコンを合わせ、左クリックする。
- アプリ一覧の中から、Windows PowerShellを探し、当該アイコンを右クリックする。そして、「管理者として実行する」をクリックする。
- 管理者として起動するのか確認されるので「はい」をクリックする。
- 起動したウィンドウがPowershellというアプリケーション。PowershellはCharacter User Interface (CUI)と呼ばれる操作方法で、半角英数字でコマンドと呼ばれる命令を入力することで、いろいろな操作を実行する。
WSLのインストールとUbuntuのインストール_
マイクロソフト:WSL のインストールに従いWSLをインストールする。最新のインストール方法ではWSLのインストールに続いて任意のLinuxディストリビューションもインストールできます。
- お使いのパソコンがインターネットに接続していることを確認する。接続していなければ接続する(WSLやUbuntuをダウンロードするため)。
- PowerShell上で以下のコマンドを実行する。実行時間はお使いのパソコンの性能やインターネットの接続環境によって変わる。
wsl --install -d Ubuntu-20.04
- しばらく待っているとWSLとUbuntu 20.04のインストールが終わる。初めてwslをインストールした場合は、再起動を求められるのでWindowsを再起動する。再起動すると設定が進み、自動的にUbuntuが起動する。
- すでにwslがインストール済みの場合は、以下のようにインストール成功のメッセージが表示され、別ウィンドウでUbuntuのユーザ設定へと進む。
PS C:\WINDOWS\system32> wsl --install -d Ubuntu-20.04 ダウンロード中: Ubuntu 20.04 LTS インストール中: Ubuntu 20.04 LTS Ubuntu 20.04 LTS はインストールされました。 Ubuntu 20.04 LTS を起動しています...
Ubuntuのユーザ設定以降については以下を参照のこと。
- Ubuntu 20.04LTSのWSL2上へのインストールと初期設定(情報基礎受講者は必須)
Windowsを再起動してもUbuntuが起動しない場合は、Ubuntuのインストールが成功したかどうかを以下のように確認すること。
お使いのパソコンの設置によっては、Ubuntuが起動せずエラーが出る場合がある。以下のページを参考に仮想化が有効になっているかどうかを確かめ、仮想化が有効かされていない場合はUEFIで仮想化を有効にする。UEFI画面の出し方や設定方法はお使いのパソコンごとに異なるのでGoogleなどで調べること。
トラブルシューティング
- Powershellで文字化けする(日本語が表示されない)
- Ubuntu 20.04のインストールに成功しているかを確認する
- 仮想化支援技術が有効になっているかわからない
- 「無効なディストリビューション名: 'Ubuntu-20.04'」と出た場合
日本語環境を整える_
- エディタGEDITのインストールと日本語入力環境の整備 on WSL2:エディタがあればよい人用
- WSL2上のUbuntu20.04でのEmacs:Emacsが使いたい人用(情報基礎受講者は必須)
- WSL2上のUbuntu20.04で日本語レポート作成環境を整える:LaTeXが使いたい人用(情報基礎受講者は必須)
Linuxのインストール先の変更(必要に応じて)_
WSL1からWSL2への移行(必要に応じて)_
WSL1上に構築したLinux環境をWSL2へ移行する方法。
WSL2 + Docker(必要に応じて)_
- WSL2でDockerを用いる
- WSL2上のUbuntu 20.04LTSでデータサイエンス100本ノック
- Virtuoso Open Source Edition 7 on Docker with Debian 11
WSL + Ruby on Rails(必要に応じて)_
- rbenvを用いたRuby実行環境の構築 on Ubuntu 20.04
- rbenvを用いたRuby on Rails環境の構築 on Ubuntu 20.04
- Ubuntu 20.04上でRuby on Railsをnginxで動かす
- VScodeでWSL上のRuby on Railsコードを書く
Ubuntu 20.04 LTSへのインストールメモ_
- Ubuntu 20.04 LTSへの自動証明システムOtter のインストール
- Ubuntu 20.04 LTSへのgprologのインストールメモ
- Ubuntu 20.04 LTSへのCoq/SSReflect/MathCompのインストールメモ
- Rust on Ubuntu 20.04 in WSL2
- Ubuntu 20.04上でGraphvizを用いる