Ubuntu 18.04jaのインストール
- はじめに
- Ubuntuのインストール
- インストール済みパッケージの最新版への更新
- ターミナルでの操作
- スーパーユーザー(root)とsudo
- Ubuntuのシャットダウン&仮想マシンの停止
- open-vm-toolsのインストールおよびWindowsとのフォルダ共有
- インストール済みソフトウェアの更新&新規インストール
- 戻る
はじめに_
既にVMPlayerはインストール済みであると仮定する。まだの場合はUbuntuで作業環境を整えようにリンクしてあるVMPlayerのインストール方法を参考にインストールすること。
また、このチュートリアルでは以下のバージョンを利用している。適宜、今のバージョンに読み替えること。
- VMware Workstation Player for Windows
- Ubuntu Japanese Team: Ubuntu 18.04 LTS 日本語 Remix (ubuntu-ja-18.04.1-desktop-amd64.iso)
Ubuntuのインストール_
Ubuntu 18.04 日本語 Remixをダウンロードする(ubuntu-ja-18.04.1-desktop-amd64.iso)。なお、CD-Rに焼く必要はない。
先ほど作成した仮想マシンを起動する。VM Workstation Playerを起動する。まず、インストールするUbuntu 18.04LTS日本語版にあわせて、仮想マシンの表示名を変更する。「仮想マシン設定の編集」をクリックする。

「オプション」を選択する。

「仮想マシン名」を「Ubuntu 18.04LTSja」と変更し、「OK」を押す。

「仮想マシンの再生」をクリックする。

メッセージが表示されるが「はい」をクリックする。

以下の画面の「CD/DVDの設定の変更」をクリックする。

新たに開くウィンドウの「ISOイメージファイルを使用する」を選択し、「参照」ボタンから、ダウンロード済みのUbuntu 18.04のISOイメージ(拡張子が.isoのファイル)を選択する。その後「OK」をクリックする。そして、ウィンドウの下側にある「VMの再起動」をクリックする。

仮想マシンが再起動し、しばらく待つと以下のようにインストール開始画面になる。

日本語を選択し、「Ubuntuをインストール」をクリックする。

下の画面がでたら、「サードパーティーのソフトウェアをインストールする」をチェックし、「続ける」をクリックする。

「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選ぶ。その後「インストール」をクリックする。

「続ける」をクリックする。

以下の画面ではタイムゾーンを選択する。デフォルトで東京(Tokyo)が選択されているので、「続ける」をクリックする。

「あなたの名前」の欄には自分の名前を英語表記で記載する。「コンピュータの名前」を適当に入力する。「ユーザ名の入力」は自分のユーザ名を好きに決める。「パスワード」は任意に決める。特にこだわりがなければ「自動的にログインする」を選択する(これを選択しない場合は、毎回ユーザ名とパスワードでログインを行う必要がある)。これらの情報を入力したら「続ける」をクリックする。

インストール待ちになる。10分ほど待つ。

10分弱待つとインストールが終了し、以下の画面が表示される。「今すぐ再起動する」をクリック

以下の画面が表示されたら、ウィンドウ下の「インストールを完了しました」をクリックする。

以下の手順で、仮想マシンを再起動させる。VMware Workstation Playerの機能で仮想マシンを再起動させる「Player→「パワー」→「ゲストを再起動」)。

インストール済みパッケージの最新版への更新_
「仮想マシンの再生」をクリックし、Ubuntu 18.04を起動する。

以下のように自動的にログインした状態で起動する。初回起動時のみ「Ubuntuの新機能」というダイアログがでるので「次へ」を押して初回設定を終わらせる。

以下のようにソフトウェアアップデートの問い合わせダイアログがでる。「今すぐインストールする」をクリックする。

認証が求められるのでUbuntuのログインパスワードを入力する。自動的にソフトウェアアップデートが行われる。

ターミナルでの操作_
LinuxやUnixではターミナル(Unixコマンドを実行するウィンドウ)でさまざまな操作を行う。そこでターミナルを立ち上げる。画面の「アクティビティ」というところにマウスのカーソルを合わせる。
その後、表示された検索バーに「terminal」と入力する。すると「端末」というアイコンが表示される。「端末」をクリックする。

「端末」が起動する。
スーパーユーザー(root)とsudo_
Windows系OSでいうAdministratorに当たるのが root ユーザである。rootユーザはシステム構成の変更を行う権限を持つユーザであるため、rootユーザであるときにミスを行うとシステムに致命的な問題が可能性がある。このため、UnixやLinuxでは普段の作業は一般ユーザで行い、システム構成の変更(ソフトウェアの新規インストールや新規ユーザの追加など)をおこなうときだけ、rootユーザになり、操作を行うという慣習がある。
sudoコマンドは、rootユーザ権限でコマンドを実行するためのものである。以下のように用いる。
% sudo コマンド名 [sudo] password for XXX:
自分のログインパスワードを入力し、入力したパスワードが正しいときに、コマンドがrootユーザ権限で実行される。Ubuntuでは、インストール時に作成したユーザが自動的にsudoの対象ユーザに設定されている(つまり、sudoコマンドを使うことができる)。
以下のコマンドを打ち込む。このコマンドは実行にroot権限が必要なため、エラーメッセージが表示される。
% apt update パッケージリストを読み込んでいます... 完了 E: ロックファイル /var/lib/apt/lists/lock をオープンできません - open (13: 許可がありません) E: ディレクトリ /var/lib/apt/lists/ をロックできません W: ファイル /var/cache/apt/pkgcache.bin の削除中に問題が発生しました - RemoveCaches (13: 許可がありません) W: ファイル /var/cache/apt/srcpkgcache.bin の削除中に問題が発生しました - RemoveCaches (13: 許可がありません)
sudoコマンドを用いて、root権限で実行してみる。パスワードの入力が求められるのでログインパスワードを入力する。以下のコマンドはインストール済みソフトウェアを最新の状態に更新するためのものである。
% sudo apt update % sudo apt upgrade
Ubuntuのシャットダウン&仮想マシンの停止_
今回構築した環境は自分1人だけが利用者であるため、Ubuntuの利用を終了するときには、Ubuntuも終了させなければならない。
Ubuntuの利用を終了し、シャットダウン(shutdown)を行う場合は端末から以下のコマンドを実行する。
% sudo halt
アイコンからも停止できる。


open-vm-toolsのインストールおよびWindowsとのフォルダ共有_
共有フォルダの設定_
まず、WindowsとUbuntuで共有するフォルダを準備する。
以下の画面において「Ubuntu18.04LTSja」を選択し「仮想マシン設定の編集」をクリックする。

「オプション」タブを選択し、「共有フォルダ」を選択する。すると、以下の画面のようになる。「フォルダの共有」欄の「常に有効」をチェックする。次に「フォルダ」欄の「追加」ボタンをクリックする。

「次へ」

Windows側とUbuntu側で共有するフォルダを作成し、選択する。このチュートリアルでは「C:\VMWare\Shared」を作成し、共有フォルダとしている。

デフォルトのままでよい。

次に「VMWare Tools」の項を設定する。下記の画面のように設定する。設定後「OK」をクリックする。これで共有フォルダ/ディレクトリの設定は終了。その後、Ubuntuを起動し、ログインする。

open-vm-toolsのインストール_
次に、VMWare: VMware による open-vm-tools のサポートに記載のある open-vm-toolsとopen-vm-tools-desktopをインストールする。このツールをインストールすることにより
- さきほど設定したWindowsとUbuntuの間の共有フォルダが有効になる。
- WindowsとUbuntuの間でコピー&ペーストが行えるようになる。
Ubuntuにログイン後、端末を起動し、端末にて以下のようにopen-vm-toolsをインストールする。以下のコマンドを実行する。パスワードが求められるのでログインパスワードを入力する。
% sudo apt install opem-vm-tools opem-vm-tools-desktop
共有フォルダにアクセスできるかを確かめる。(Linuxではこれをマウントという)(参考)。「df -h」の表示結果は個々人の環境により異なる。この例の一番最後の行「vmhgfs-fuse ...」から始まる行のように表示されていれば、共有フォルダの設定について成功している。
% sudo mkdir /mnt/hgfs % sudo vmhgfs-fuse -o allow_other -o auto_unmount .host:/ /mnt/hgfs % df -h Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on udev 2.0G 0 2.0G 0% /dev tmpfs 394M 6.3M 388M 2% /run /dev/sda1 16G 4.9G 10G 34% / tmpfs 2.0G 204K 2.0G 1% /dev/shm tmpfs 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock tmpfs 2.0G 0 2.0G 0% /sys/fs/cgroup tmpfs 394M 44K 394M 1% /run/user/1000 /dev/sr0 1.3G 1.3G 0 100% /media/gotoh/Ubuntu 16.04 LTS ja amd64 vmhgfs-fuse 449G 140G 310G 32% /mnt/hgfs
ためしに空ファイルを作成し、Windows側からも確認してみる。
% cd /mnt/hgfs/Shared % touch empty.txt
このままでは、Ubuntuを再起動したときに自動でマウントされない。そこで、再起動しても自動でマウントされるようにする。
次に起動時にマウントするように /etc/fstab に以下の行を追記する。Linuxの標準エディタ(Windowsでいうメモ帳のようなソフト)であるviで記述してみる。
% sudo cp -p /etc/fstab /etc/fstab.org % sudo vi /etc/fstab
viは編集モードと入力モードの2つのモードがあり、文字を入力できるのは入力モードのときのみである。起動時は編集モードになっている。
- 十字キーで一番下の行の右端までカーソルを進める。
- その後キーボードの「a」のキーを押す。これで入力モードになった。
- Enterキーを押して改行する。
- 以下の行を入力する。以下の行はタブ区切りになっている。
.host: /mnt/hgfs fuse.vmhgfs-fuse allow_other 0 0
- 入力が終わったらEscキーを押す。これで編集モードになった。
- 保存する。「:wq」と押す。
Ubuntuを再起動して、自動でマウントされているかを確認する。
% df -h
インストール済みソフトウェアの更新&新規インストール_
Ubuntuはaptというソフトウェアを使って、ソフトウェア間の依存関係を管理し、簡単にインストール済みソフトウェアの更新&新規インストールを支援している。
ソフトウェアの検索とインストール_
aptの使い方は以下のとおり。
基本的な使い方は以下のとおり。
% sudo apt search キーワード % sudo apt search キーワード | grep キーワード % sudo apt search キーワード | more
aptパッケージとしてUbuntuで提供されているソフトウェアは、aptコマンドのsearchで探すことができる。たくさん候補が表示される場合はgrepで絞り込んだり、moreでページ送りをできるようにする。
aptパッケージを利用して既にインストールされているソフトウェアを調べる場合には、以下のコマンドを使う。
% dpkg -l | grep キーワード
dpkgコマンドの-lオプションで既にインストールされているソフトウェアの一覧が表示されるので、grepで絞り込む。
インストールは以下のように行う
% sudo apt install ソフトウェアパッケージ名(apt searchで表示された名前)
依存関係のあるソフトウェアは、芋づる式に自動でインストールしてくれるのでそれほど悩む必要はない。
インストール済みソフトウェアの更新_
以下のコマンドでインストール済みソフトウェアを最新の状態に更新することができる。
% sudo apt update % sudo apt upgrade
古いソフトウェアのパッケージを削除する場合は以下のコマンドで削除することができる。
% sudo apt autoclean