rbenvを用いたRuby実行環境の構築 on Ubuntu 22.04

Rubyとrbenv_

オープンソースの動的なプログラミング言語で、 シンプルさと高い生産性を備えています。 エレガントな文法を持ち、自然に読み書きができます。

2023年6月5日現在、Rubyの最新版は3.2。Rubyは毎年クリスマスに新バージョンをリリースしている。

 rbenvは1つのOS上に複数のバージョンや実装のRubyとそのライブラリーをインストールできるRubyの管理環境

必要なソフトウェアのインストール_

Ruby 3.2.Xに必要

% sudo apt install -y libssl-dev libreadline-dev zlib1g-dev libyaml-dev

Rubyのインストールに必要

% sudo apt install -y gcc g++ make 

rbenvのインストール_

ターミナルで以下のコマンドを実行する。

% cd
% git clone https://github.com/sstephenson/rbenv.git .rbenv
% git clone https://github.com/sstephenson/ruby-build.git ~/.rbenv/plugins/ruby-build

シェル(ユーザが入力したコマンドに従ってUnix/Linuxの操作を支援するソフトウェア)の設定ファイルを編集し、~/.rbenv/binをサーチパスに入れる。Ubuntu 22.04の標準シェルはbashというもの。編集する設定ファイルはホームディレクトリ(~/)にある.bash_profile。

% echo "# For rbenv" >> ~/.bash_profile
% echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
% echo 'eval "$(~/.rbenv/bin/rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile

.bash_profileの末尾に以下のように追記されていればよい。うまく追記できていない場合は、エディタで~/.bash_profileを開き、ファイルの最後に以下の三行を追記し、保存する。

$ tail ~/.bash_profile 
~省略~
# For rbenv
export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH" 
eval "$(~/.rbenv/bin/rbenv init -)"

設定変更を反映させる。whichコマンドで出力が表示されていたら設定成功。出力が何もない場合は、設定ファイルの変更がうまくできていないので確認する。

% source ~/.bash_profile
% which rbenv
/home/gotoh/.rbenv/bin/rbenv

端末を一度終了する。

% exit

端末を再度起動する。

Rubyをインストールする。2023年6月4日現在、最新の安定版は3.2.2。なお、インストールにはそこそこ時間がかかる。

% rbenv install -l (インストールできるRubyの実装の一覧表示)
3.0.6
3.1.4
3.2.2
jruby-9.4.2.0
mruby-3.2.0
picoruby-3.0.0
truffleruby-22.3.1
truffleruby+graalvm-22.3.1

Only latest stable releases for each Ruby implementation are shown.
Use 'rbenv install --list-all / -L' to show all local versions.

% rbenv install 3.2.2 (Matz Rubyの 3.2.2をインストール)
% rbenv rehash
% rbenv global 3.2.2
% ruby -v
ruby 3.2.2 (2023-03-30 revision e51014f9c0) [x86_64-linux]

% which ruby
/home/gotoh/.rbenv/shims/ruby

gemのバージョンアップ_

Rubyのライブラリー管理システムRubGemsもRubyのインストール時にインストールされる。これを最新バージョンにアップグレードする。

% which gem
/home/gotoh/.rbenv/shims/gem

% gem --version
3.4.10

% gem update --system
% gem --version
3.2.27

gemでライブラリーをインストールした際にドキュメントを生成すると時間がかかる。そこで、ドキュメントを生成しない設定にする。

% cd
% touch ~/.gemrc
% echo "install: --no-document" >> ~/.gemrc
% echo "update: --no-document" >> ~/.gemrc

中身を確認する。以下のようになっていたら成功。

% more ~/.gemrc
install: --no-document
update: --no-document

rbenvのアップグレード_

すでにrbenvをインストールしているときに、新しいRubyがリリースされたときは、rbenvをアップグレードしてから、新リリースを導入する。

% cd ~/.rbenv
% git pull
% cd plugins/ruby-build
% git pull

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