テーマの決め方、資料の探し方

このページでは、卒論テーマの選び方と参考文献の収集方法について書きます。

テーマの選び方

テーマの選び方は、大きく分けて2つ。 自由選択と提示された課題を選択する場合です。 これは、研究室によって違います。 どちらの場合がよいというわけではないのでご安心を。 どちらにしても、考えなければならないポイントは下記のとおり。

自分の実質的な卒論に割り当てることのできる時間はどの程度なのか?
就職活動、大学院進学に向けての勉強、あるいは学費を稼ぐためのバイトなど 4年生のすべての時間を卒業論文に費やすのが大学側の見果てぬ夢ですが 実際は無理です。冷静に換算しましょう。

自分の興味の特性を考えて消去法で多少でも興味の持てそうなものはどれか?
全く、興味の持てないジャンルの資料集め、資料読みは留年への第一歩です。

就職したとき、あるいは、就職活動時にプラスになる課題はどれか?
就職予定者は考えても良いかもしれません。

卒業論文を大学院生1年のときに学会に発表できるに足る課題だろうか?
埼玉大学、理工学研究科、情報システム工学専攻の内部ルールとして、 卒業するためには、少なくとも一回以上、外部で論文を発表しなければ ならないという約束があります。それを早いうちにクリアするためには 卒業論文をもとに会議に発表するのが楽です。

内容に関しては大きく分けて2つあります。 ひとつは、物作り。もうひとつは、理論づくりです。

時間がない方は、物作りほうがおすすめです。 理論作りは、途中生成物がないために時間が足りない場合 質の悪い論文すら書けない可能性があるのです。

参考文献の集め方

参考文献の集め方については、下記のサイトに詳しい。 文献 検索の手引き[初心者編]

おすすめ検索サイト

  • NACSIS Webcat
  • 国立情報学研究所が提供する全国の大学図書館等が所蔵する図書・雑誌の総合目録データベース及びRECONファイルを,WWW上で検索できるシステム

  • The Collection of Computer Science Bibliographies (英語)
  • 論文の参考文献情報(いつ、誰が、どこで発表した論文か、どこで手にはいる のか?)を収集したサイト。計算機科学の分野の論文120万ほどの情報がある らしい。

  • DBLP(英語)
  • 計算機科学に関する著名な雑誌、論文集に載っている論文の情報を集めたサイ ト。40万近くの論文に関する情報がある。

  • CiteSeer
  • NECのどこかの系列会社が提供している計算機科学に関する論文データベース。 Web上にあるPDF,PSファイルにリンクが貼ってあるので論文本体を手にいれる のに便利。

  • IEEE-CS Digital Library
  • IEEE-CSの電子図書館。IEEE-CSの会員であれば論文もダウンロード可能。 そうでなければ、Abstractのみ。

  • ACM Digital Library
  • ACMの電子図書館、Abstractは無料で閲覧可能

  • 情 報処理学会電子図書館
  • 情報処理学会の電子図書館、Abstractは無料で閲覧可能。論文誌、学会誌の Full Textは会員は無料で閲覧可能、研究会の論文誌は、研究会員は無料で閲 覧可能

  • 電気情報通信学会電子図書館
  • 電気情報通信学会の電子図書館、今現在はすべて無料で利用できる

  • 人工知能学会
  • 人工知能学会の電子図書館は閲覧無料。また、What's AIはAIの入門に使える。

  • 国会図書館
  • 日本の法律では、本を出版する場合には必ず国会図書館に本を納入する必要が ある。そのため、理屈上は日本で出版された本の情報はすべて国会図書館でわ かるはず。

  • 埼玉大学OPAC
  • 埼玉大学の図書館においてある本を検索できる。


Google検索のこつ

Googleでの検索は非常に便利です。そこで、私の利用しているコツを書いてお くことにします。

  • 言葉の意味を調べる(日本語)
  • よく論文などを読んでいてわからない言葉がでてくると思います。 そんなときは、「"わからない言葉" とは」 のように「とは」をつけて検索すると定義などがひっかかりやすくなります。

  • 言葉の意味を調べる(英語)
  • 英語でも辞書に載っていない単語がよく見つかると思います。 そんなときには、まず日本語でその言葉がないかどうかをチェック。
    「"単語" は」こうするとその単語を使っている日本語のページが見つかりや すくなります。
    これでわからない場合には、「"単語 +is"」 で検索します。普通にisをつけただけでは除外されてしまうので"+is"と書き ます。

  • サイト内を検索する
  • あるサイトhttp://www.hoge.hoge.jp/に情報があるのがわかっているのですがどこにあるのかわからない ときには「探したいキーワード site:www.hoge.hoge.jp」 と探します。ポイントは//から/の間にあるドメインをsite:の後ろに書くこと です。掲示板内の記事探しなどに威力を発揮します。


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