無事是名馬

キーワード 体調管理
使用OS 関係無し。
ここでは、開発がスタートしてからの注意事項を述べます。

卒業論文成功率は、研究に費やした時間に比例します。
あなたの能力ではありません、研究に費やした時間が勝負を分けます。

さて、ここで簡単な計算をしてみましょう。
Aさんは、9月から週5日ペースで、朝9:00から夕方5:00まで
1月末まで研究を続けました。
一ヶ月を4週間とするとAさんが研究に費やした総時間は、
8時間 × 5日 × 4週間 ×5ヶ月 = 800時間

Bさんは、自分は短期集中でやるからと12月から研究をはじめました。
2日に一回、夕方5:00から研究をはじめて、翌日の夕方5時に帰ります。
そして、研究を1月末まで行いました。
一ヶ月を30日とすると、2日に一回、研究を行うので月15回研究を行うことに
なります。すると、
24時間 × 15回 × 2ヶ月 = 720時間

Bさんは、あと4回、すなわち8日早くはじめれば、Aさんとおなじ研究時間になります。

私は、先に研究の成功は、研究に費やした時間によると述べました。
さて、あなたならば、Aさん型、Bさん型のどちらを選ばれますか?

勘のよいみなさんならば、既にこの先の展開が読めることと思いますが、
結論として、私はAさん型を薦めたいわけです。
では、何故、Bさん型はよくないのでしょうか?

よい睡眠は、規則正しい生活から

われわれは、正直いって、この卒論の時期ほど脳みそをフル回転させる
ときを持ちません。
卒論と同じほど脳みそをフル回転させるときは、異性にモーションをかける
ときぐらいのものでしょう。

そのため、如何にして脳みそを休ませるかが重要なポイントとなります。
脳みそを効率よく休ませる最上の手段は睡眠です。

しかし、一般に卒業論文作成期間のようにプレッシャーがかかっている場合
我々の交感神経はぎんぎんに反応してしまいます。
交感神経がぎんぎんに反応しているということは、常に緊張しているという
ことであり、当然、眠りも浅くなります。
つまり、そもそも、卒業論文作成期間は眠りが浅くなりがちなのです。

一方、人間は習慣の動物です。
あるいは、リズムの動物といってもよいかもしれません。
規則正しい生活は、非常に覚えやすいリズムを生み出します。
決まった、時間に起きて、決まった時間に食事をすれば、
決まった時間に排便したくなり、決まった時間に次の食事をとりたくなります。
そうやって、決まった時間に物事を進めていくと、理の当然として
決まった時間に眠くなります。

そうです。規則正しい生活は、睡眠を誘発するものなのです。

規則正しい生活は、定期的な食事を生む

一般に、朝おきる時間が遅い方は、一日の食事回数が少なくなりがちです。
京都大学アメリカンフットボール部の水野監督は、朝寝坊についてこういいました。
「朝寝坊すると、食事が一回減る。食事が一回減ると一日に食べることのできる
 エネルギー量が減ってしまう。だから、規則正しい生活をしなければならないんだ。」

「でも、やせるためには食事の回数を減らしたほうがいいし。」
と思ったあなた!
相撲取りは太るために、朝ご飯を抜きます。

さて、スポーツ選手のようにカロリーを大量にとる必要のない
我々も栄養素は十分にとらなければなりません。

そのためには、3回の食事でバランスよく(つまりたくさんの品目を)
物を食べることが大切です。
もし、朝食を抜いた場合(よくあることですが)残り2回の食事で
多くの食品を食べなければなりません。

時間やお金がないのはわかりますが、せめてシリアルと牛乳でよいので
朝食を食べましょう。
ちなみに、ちかごろのシリアルはお子ちゃま向けのもの以外は、
相当多くの栄養素が入っており、なまじカップラーメンや菓子パンを
食べるくらいならばシリアルの方がよいくらいの優秀食品です。

ところで、みなさんは脳のエネルギー源を知っていますか?
脳のエネルギー源、それは、ブドウ糖です。
ブドウ糖とは、炭水化物(米、小麦、穀類、イモ類、糖類)を
分解した物質です。
脳は、このブドウ糖しかエネルギーとして用いることはできません。
ですから、体に脂肪がたくさんついている方でもブドウ糖を摂取しなければ
脳を効率よく働かせることはできないのです。

この脳みそに定期的に栄養を供給してやるためにも、定期的な3度の食事は
かかせません。

卒業への最大の敵は、教授陣にあらず。

上記で、睡眠と食事についてのべました。
良質な睡眠と食事は、我々の体にいったい何をもたらしてくれるのでしょう?
それは、
「疲労をとりのぞいてくれることです。」

疲労とは、幅広い言葉であります。
筋肉が動かなくなるのも疲労、なんとなく体がだるいのも疲労、
頭が朦朧として集中力が切れるのも疲労ならば、
眠くて、眠くてたまらないのも疲労です。
上記の症状をすべてひっくるめて疲労と我々は認識しています。

もし、疲労を取り除くことができなかったら何が起こるでしょう?
例えば、集中力が切れていたら研究を続ける根気なんて湧いてきません。
もし、眠くて眠くて注意力が散漫になっていたら怪我をしてしまうかもしれません。
また、病気になりやすいのもこういうときです。

つまり、疲労を取り除くことができなかったら、
研究を続けるのが困難になるのです。
研究が続かなかったらどうなるか?
卒業ができなくなります。

だから、卒業への最大の敵は、言葉の定義をつっこんでくるあの教授の方でもなければ、
難しい質問をして生徒を黙らせてしまうあの教授の方でもなく、
最低、1回はとりあえず質問してくるあの助手の先生でもなけりゃ、
ひたすら、熱いまなざしで研究発表を見つめているあの先輩の方でもないのです。

敵は、本能寺にあり。 もとい、敵は己の生活態度にあるのです。

最後に、歴史小説ファンにはおなじみの言葉をもじってお届けしましょう。
「良質な睡眠をとり、定期的に食事をとるならば、 卒論危うからず」

全然、元の文が分かりませんね。


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